釣行ログ:目印のない場所で、底のコツンとテンション抜きで出た1本
潮の動かない夜、目印のないオープンエリアで表層から中層まで探っても無反応。ルアーが底に当たって見つけたわずかなカケアガリと、テンションを抜いてふらつかせる一手で出た1本の記録です。
「何もない場所」の攻め方を書いたとき、自分は苦手だと正直に書きました。その記事で調べたことを、そのまま試すことになった夜の記録です。

状況
- 日時: 2026年7月24日 21時50分頃(中潮、月齢10)
- 場所: 河川のオープンな区間。明暗も構造物もなし
- 潮: ほとんど動いていない
潮位表で確認すると、この時間帯の変化速度は2〜4cm/h程度しかありませんでした。全国ランキングの記事で調べた大洗の年間最大が33.5cm/hですから、その10分の1以下です。数字の上でも「動いていない夜」でした。
水面を見ても、潮目もヨレも見当たりません。目印がないうえに流れもない。前回のログで書いた明暗のドリフトとは、あらゆる条件が逆でした。
反応のないまま、面を塗りつぶす
やることは決まっているので、扇状にコースを変えながら表層から中層までを一通り通していきました。ルアーも何度か替えています。結果は無反応。
この時点で、ハウツー記事に書いた手順のうち「面を線に分解して消し込む」は一巡したことになります。ただ、消し込んでも何も出てこないと、次に何を疑えばいいのかが分からなくなる。ここが苦手だと感じる理由なのだと思います。
手元から目印が来た
タックルハウスのローリングベイト77LWに替えて、少し沈めてから引いてきたときでした。ルアーが底にコツンと当たり、そこだけ底が浅くなっているような感触がありました。わずかなカケアガリです。
水面には何も出ていませんでしたが、ここで初めて「地形」という情報が手に入りました。ハウツー記事に書いた「オモリやカウントダウンで測る」を意識的にやっていたわけではなく、普通に引いていたら偶然当たったというのが正直なところです。
シーバスがここに着いている姿を想像して、同じコースを何度か通しました。それでも反応はありません。
最後の一手:テンションを抜く
コースもレンジも合っているはずなのに食わない。ここで、普段あまりやらないことを試しました。
巻きながらカケアガリに差し掛かったところで、ロッドを一瞬だけ下げてラインのテンションを抜く。それを何度か繰り返して、ルアーにふらつくような動きを与えました。
その瞬間に食ってきました。
なぜ効いたのか(推測)
理由は分かりませんが、思い当たることが2つあります。
ひとつは動きの不連続です。等速で泳いでいたものが急に姿勢を崩す。逃げ惑うベイトというより、力尽きかけたベイトに見えたのかもしれません。追い切れずに見送っていた魚に、食うきっかけを与えた形だと思っています。
もうひとつは、叩かれた場所での釣りを調べた記事で触れたラインの存在です。あの記事で紹介した研究では、魚が覚えていたのは「エサにラインが付いていること」でした。テンションを抜けば、ルアーは一瞬だけ引っ張られていない状態になります。それが効いた可能性も、まったくないとは言えません。
ただ、これは都合のいい解釈かもしれません。水槽の実験と、流れの中の一瞬のテンション抜きが同じ話かどうかは分かりませんし、単に動きの変化が良かっただけかもしれない。分からないまま書いておきます。
使ったルアー
タックルハウス ローリングベイト77LW(77mm / 11g / SHチャート)
名前のとおりほぼローリングのみで泳ぐシンキングルアーです。今回のように、まずボトムを取って地形を探りながら中層〜下層を引いてくる、という使い方に合っていました。カラーはチャート系で、目印のない場所ではまず気づかせることを優先しています。
この釣行の学び
- 目印は水面からとは限らない。 今回の一番の情報は、手元に返ってきた「コツン」でした
- 地形を見つけただけでは足りない。 場所が合っていても、見せ方が合わないと食わない
- 引き出しを使い切ったあとの一手が効くことがある。 前の記事に書いた「やったことのないことを試す」が、そのまま結果になりました
苦手意識のある場所でしたが、調べたことが少し役に立った実感があります。オープンエリアが得意になったとはまったく思いませんが、次に立ったときに何を探せばいいかは、前より分かる気がします。
釣行のオトモ
TBSラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』毎週木曜 25:00〜27:00