ランカーは持ち帰らないほうがいいのか:味、卵の数、そして蓄積するもの

80センチを超えるシーバスは美味しくないから、そして大きくなれる遺伝子を残すためにリリースすべきだと言われます。味のほうは資料と合いませんでした。リリースする理由のほうは、遺伝子ではなく卵の数で説明が付きます。そして誰も言わない3つめの論点があります。

この記事の見出し

2つの通説があります。

  1. 80センチを超えるようなランカーサイズは、持ち帰っても美味しくない
  2. そこまで大きくなれる遺伝子を子孫に残すために、リリースしたほうがいい

どちらも確かめられます。そして調べていくと、どちらの通説にも出てこない論点が1つ見つかりました。

調べて書いた記事です。私は80センチを超えるシーバスを釣ったことがありません。食べたこともありません。

1つめの通説。「大きいと美味しくない」は、資料と合いません

逆のことが書かれています。

東京都中央卸売市場は、スズキについてこう書いています。白身だが脂のたまりやすい肉質を持ち、大きさによって味が変わり、成長につれて脂が乗ってくる。

市場魚貝類図鑑も同じ向きです。幼魚、若魚、成魚、成熟した大型魚では味わいが大きく異なるとしたうえで、秋に産卵前の深場へ移動する大型の「腹太」も美味と書いています。そして小さくてもおいしいのが特徴とも。

「大きいほど不味い」という記述は、どちらにもありません。

資料が先に挙げているのは、季節と締め方です

同じ資料が、味を左右するものとして別のことを挙げています。

要因資料が書いていること
季節成魚の旬は5月から10月ごろ。産地によって違う
締め方野締めは安く、ときに非常に安い。活け締めは高値が安定
産地季節だけでなく産地によっても質の差が出やすい

大きさは、この3つより後ろに置かれています。

ただし、測ったデータは見つけられませんでした

体長別に脂質や水分を測って比べた研究を、私は見つけられませんでした。

日本食品標準成分表にあるのは「すずき/生」という1つの値で、大きさの区分がありません。

「大きいと美味しくない」を否定する数字も、私は持っていません。言えるのは、市場と食材の資料が、その通説と逆を書いているというところまでです。

釣り人がそう言う理由も、考えられます。産卵後の痩せた個体を食べた、河川に長く居着いた個体で匂いが付いていた、締め方が違った。どれも私の推測で、確かめていません。

2つめの通説。リリースする理由は、遺伝子より卵の数です

こちらは、根拠のある話です。ただし通説とは理由がずれています。

大きな雌は、体重あたりでも卵が多い

Hixon, Johnson and Sogard (2014)が、この分野の総説を書いています。BOFFFF 仮説と呼ばれます。Big Old Fat Fecund Female Fish、大きくて年寄りで太った雌の魚、という意味です。

従来の資源管理は、卵の数が体重に比例すると仮定してきました。2キロの魚2尾と4キロの魚1尾は同じ、という考え方です。総説はこれを、いまだに多くのモデルが続けている仮定だと書いています。

それが違う、というのがこの仮説です。

大きな雌で起きること中身
卵の数体重あたりで見ても多い。比例ではなく、それ以上に増える
卵の質卵が大きく、生まれた仔魚が速く成長し、飢餓に耐える
産卵の回数1シーズンの産卵回数が多い
産卵の期間産卵期が早く始まり、長く続く
産卵の場所小さい個体とは違う場所で産むことがある

産卵回数の差は、大きいものになると桁が違います。メルルーサ属の魚をモデルで推定した研究では、2歳で年に1回だったものが、15歳では年に14回になっていました。

逆のことも起きます。若くて小さい雌は、年によっては産卵をまったくしないことがあります。タイセイヨウダラとメバル類で観察されていて、肝臓に蓄えたエネルギーが少ないことと関係しているとされています。

産む時期と場所が散らばることの意味

表の下2行が効きます。

産む時期と場所が散らばると、どこかのタイミングで環境が良ければ、その分の仔魚が生き残ります。総説はこれを賭けの分散と呼んでいます。

そしてもう1つ、「貯金」の働きがあります。大きな個体は長く生きるので、繁殖がうまくいかない年が続いても生き延び、条件が戻ったときに大量に産卵できます。

西オーストラリアの魚で調べた研究は、繁殖出力が体重に比例するのではなく、それ以上の割合で増えることを示し、この効果を無視すると資源の状態を過大評価すると結論しています。

大きい個体が減ると、資源が不安定になります

総説がいちばん強く書いているのは、ここです。

大きくて年寄りの個体が漁獲で抜かれると、その集団のサイズと年齢の構成が切り詰められます。そして年齢構成が切り詰められた資源は、時間的な変動が大きくなり、崩壊しやすくなります。

カリフォルニア沖の50年分の時系列を、漁獲対象13種と非対象16種で比べた研究があり、漁獲が資源の変動を有意に大きくしていました。

総説が挙げている対策は3つです。漁獲率を制限すること、スロットリミット(大きすぎる個体も小さすぎる個体も獲らない上限と下限の設定)、そして海洋保護区。

このうち釣り人に関係するのは、2つめです。

スズキでは、大きい個体ほど雌の可能性が高くなります

ここがシーバスに効きます。

大阪府立環境農林水産総合研究所が、大阪湾のスズキの成長を年ごとに出しています。

年齢全長
1年23 cm
2年34 cm
3年43 cm
4年51 cm
5年58 cm
6年64 cm

そしてメスのほうがオスより成長が早いと書かれています。

成熟する大きさも違います。日本大百科全書によれば、雌は2歳から3歳で体長30センチほどから、雄は1歳から2歳で体長24センチほどから成熟します。産卵期は広島市農林水産振興センターによれば11月から3月で、水深50から80メートルの岩礁域です。

つまり、80センチを超える個体は雌である可能性が高くなります。そして雌なら、上の BOFFFF の話がそのまま当てはまります。

通説の結論は正しい。ただし効いている理由は、遺伝子ではなく卵の数のほうです。

抱卵数は、大きさで分かっていません

では80センチの雌が何粒産むのか。資料にあるのは体長50センチ台で17万から22万粒という値までです。

80センチでいくつになるかを測ったデータを、私は見つけられませんでした。BOFFFF 仮説が正しければ単純な比例より多くなりますが、スズキで確かめた数字は持っていません。

遺伝子の話も、あるにはあります

通説の「遺伝子」を、まったく否定するわけではありません。

大きい個体だけを獲り続けると、その集団は小さくなる方向へ進化する。これは漁業誘発進化と呼ばれ、実験室では確かめられています。

実験室では、5世代で変わりました

Conover, Munch and Arnott (2009)は、タイセイヨウトウゴロウという小魚の6集団に、3通りのサイズ選択的な漁獲を5世代加えました。結果、集団のあいだで平均体重と収量に2倍の差が生じました。

Uusi-Heikkiläら (2015)は、野生由来のゼブラフィッシュに5世代の大型選択を加えました。大きいものを獲られ続けた系統は、繁殖への投資が増え、成体のサイズが小さくなり、探索性と大胆さが減りました。代謝速度は変わっていません。

そして、この変化には機能する遺伝子座の変化が伴っていました。論文はこれを、急速な、漁獲による表現型と進化の変化の明白な証拠だと書いています。

同論文は、その先も書いています。生活史モデルに当てはめると、この変化は漁獲されている条件では個体群の成長率を上げますが、禁漁にしたときの回復を遅らせました。

獲られている間は都合がよく、獲るのをやめたときに不利になる。そういう集団が残ります。

戻ります。ただし時間がかかります

Conover らは、5世代の漁獲のあと、さらに5世代のあいだ漁獲を止めました。

小型化した集団のサイズは、ゆっくりですが有意に増えました。サイズの分散も稚魚の生残率も減っていなかったので、回復するだけの遺伝的な変異が残っていたということです。

直線で外挿すると、完全な回復まで約12世代と予測されています。

ここに、この記事でいちばん重い数字があります。同論文は続けてこう書いています。漁獲対象種の世代時間は通常3年から7年なので、回復には数十年かかる。

12世代を年に直すと、36年から84年です。

van Dijkら (2024)は、5世代の漁獲のあと10世代の回復期間を置きました。漁獲期間の2倍です。結果、成体サイズの差はほぼ消えました。サイズの差自体はまだ有意に残っていましたが、繁殖の成功には差が出ませんでした。

戻らないわけではない。ただし、獲った期間の倍は待つ必要があります。

そして、大きくなる方向に進化した集団は、ほとんど戻りませんでした。Conover らの実験での話です。変化は、向きによって戻りやすさが違います。

野外で起きているかは、まだ議論があります

世界の魚が小型化し早熟化する傾向は観察されています。ただしそれが漁獲による進化なのかは、決着していません。

Forestierら (2020)は、9種の魚が相互作用する生態系のモデルを作り、漁獲と捕食の効果を分けて調べました。

結果は魚のサイズによって違いました。いちばん大きい2種では、漁獲が成熟サイズを一貫して下げました。捕食があってもなくても、弱い漁獲圧でも下がりました。

一方、いちばん小さい3種は、漁獲があってもなくても小型化しました。中間の4種では、効果がばらつきました。

つまり、小型化を見つけても、それが漁獲のせいだとは限りません。水温の上昇でも同じ変化が起きます。漁獲と、捕食と、水温を分けるのは簡単ではない、というのがこの分野の現状です。

そして、規模が違います

上の実験が再現しているのは、集団の大部分を継続的に獲り続ける漁業です。

釣り人1人が1尾持ち帰ることと、同じ話ではありません。選択の強さがまるで違います。

「大きくなれる遺伝子」という言い方は、間違いではありませんが、規模を取り違えています。リリースする理由として確かなのは、その1尾が産む卵の数のほうです。

そして、通説に出てこない論点があります

ここまで出てこなかった話があります。蓄積です。

大きい魚ほど、長く生きています。上の表のとおり、64センチで6年。80センチならもっとです。その年数だけ、環境中の物質を体に溜め込んでいます。

大きい魚ほど、濃くなります

東京都環境科学研究所の資料が、東京湾で海水、プランクトン、魚類のダイオキシン類濃度を並べて測っています。

どこからどこへ濃くなる倍率
海水からプランクトンへ約150倍
プランクトンから魚類へ約400倍

食べる側に移るたびに、桁が上がります。そしてとくにコプラナーPCBが蓄積しやすいと書かれています。

これが「長く生きた個体ほど濃い」という話の土台です。ダイオキシン類は脂肪に溶けやすく、体外に出ていく速度が非常に遅い。人でも、体内の量が半分になるのに約7年かかるとされています。

ダイオキシン類には、基準があります

日本ではダイオキシン類の耐容一日摂取量が、体重1キロあたり1日4ピコグラムTEQと定められています。動物実験の結果を人に当てはめる際に、不確実性を見込んで10分の1にした値です。

体重60キロの人なら、1日240ピコグラムTEQになります。

同じ資料に、1999年度の全国調査で濃度の高かった水生生物が並んでいます。3位が神田川のスズキで、27ピコグラムTEQ/グラムでした。内訳はダイオキシン類が3、コプラナーPCBが24です。

割り算をします。

240 ÷ 27 = 8.9

1日あたり8.9グラム。刺身にすれば1切れか2切れです。

ただし、資料自身がもっと実態に近い計算をしています

上の割り算は、その日の許容量を全部このスズキで使い切る、という前提です。実際にはそうなりません。

同じ資料が、その計算をやっています。

日本人の食生活での摂取量に、環境省の全国調査で出た最高濃度のアナゴとスズキを加えたらどうなるか。結果は、1.94から2.00ピコグラムTEQ/キロ/日への増加でした。アナゴとスズキの寄与は0.06です。

基準の4に対して、0.06。毎日この2種だけを食べるわけではないからです。

日本人全体の数字も出ています。環境省のパンフレットによれば、平成18年度の推定で、食事や呼吸を通じた摂取量は体重1キロあたり1日約1.06ピコグラムTEQ。基準の4分の1ほどです。

内訳を見ると、魚介類が0.94で、全体の9割近くを占めています。日本人がダイオキシン類を取り込む経路は、ほぼ魚介類だということです。

数字の読み方には、注意が要ります

そのまま「スズキは危険だ」とは読めません。理由が4つあります。

1つめ。特定の地点の、1つの検体です。神田川という都市河川の値で、東京湾全体でも、他の地域でもありません。ただし同じ資料は、都内湾の魚が他の海域より高く、コプラナーPCBの割合が大きいとも書いています。

2つめ。1999年度のデータです。25年以上前になります。その後、排出量は大きく減りました。環境省の資料によれば、平成19年の排出総量は平成9年比で約96%削減され、食品からの摂取量も20年前の3分の1程度になっています。上の27という値が今も同じかは分かりません。

3つめ。耐容一日摂取量は、生涯の平均で見る値です。環境省のパンフレットが明記しています。ある1日の食事で基準を超えることがあっても、長期間平均して下回っていれば問題はない。

4つめ。実際の摂取量は、基準を下回っています。上に書いたとおりです。

そして、汚染の出どころ

この資料でもう1つ分かることがあります。東京湾の魚のダイオキシン類は、その大半がコプラナーPCBで、しかも実濃度でほぼ全量、毒性等量でも80%以上がPCB製品に由来すると推定されています。

底質のコアサンプルを1900年代から追ったところ、過去に製造・使用されたものが、いまも堆積し続けていることが示されました。

焼却由来ではなく、過去のPCB製品由来。魚に溜まっているものの正体は、そちらでした。

体長との関係は、読み取れませんでした

ここがこの節の穴です。

同じ資料には、アナゴとスズキをサイズ別に測ったグラフが載っています。大きさの区分ごとに濃度が並んでいます。

ただし、そのグラフから数値を読み取れませんでした。図中の値が本文に書き出されていないためです。「大きい個体ほど濃い」という関係が、この資料のスズキで成り立っているかどうかを、私は確かめられていません。

茨城の値も持っていません。上の数字は東京の都市河川と東京湾のものです。

結局、どうするか

この記事は、リリースを勧めるためのものではありません。資料が示していることだけを並べます。

  1. 「大きいと美味しくない」は、市場と食材の資料と合いません。逆に「成長につれて脂が乗る」と書かれています。ただし体長別に測ったデータは見つかりませんでした。

  2. 味を左右するものとして資料が先に挙げているのは、季節と締め方です。旬は5月から10月。野締めと活け締めでは、市場の値段が変わります。

  3. 大きい個体を残す根拠は、遺伝子ではなく卵の数です。大きな雌は体重あたりでも卵が多く、産卵期が長く、産む場所も散らばります。メルルーサ属では、産卵回数が2歳の年1回から15歳の年14回になります。

  4. スズキは雌のほうが成長が早いので、80センチ超は雌である可能性が高くなります。上の話が当てはまりやすい側です。

  5. 大きい個体が減ると、資源そのものが不安定になります。年齢構成が切り詰められた資源は変動が大きく、崩壊しやすくなります。総説が挙げる対策の1つがスロットリミットです。

  6. 遺伝の話も実在しますが、規模が違います。実験室で確かめられているのは、集団の大部分を継続的に獲り続けた場合です。そして戻るまでに、獲った期間の倍はかかります。世代時間から換算すると数十年です。

  7. 長く生きた個体ほど、蓄積しているものがあります。海水からプランクトンへ約150倍、プランクトンから魚類へ約400倍。ただし、東京都の資料自身の計算では、最高濃度のアナゴとスズキを加えても一日摂取量への寄与は0.06で、基準の4に対してごく小さい値でした。そして体長との関係も、茨城の値も、私は持っていません。

持ち帰るかどうかは、読んだ人が決めることです。このサイトでは、持ち帰るのは1日1尾までにしています。

分かっていないこと

80センチを超えるシーバスを、釣ったことも食べたこともありません。この記事に経験は入っていません。

体長別に味や成分を測ったデータを見つけられませんでした。日本食品標準成分表は「すずき/生」の1つの値だけです。

釣り人が「大きいと美味しくない」と言う理由を、確かめていません。産卵後の個体、河川に居着いた個体、締め方の違い。どれも私が思いついただけです。

スズキの抱卵数と体長の関係を、見つけられませんでした。体長50センチ台で17万から22万粒という値までです。80センチの雌が何粒産むかは分かりません。

スズキで BOFFFF 仮説を確かめた研究を、見つけられませんでした。上に挙げたのはタイセイヨウダラ、メバル類、西オーストラリアの魚などです。

大型個体の性比を測ったデータを持っていません。「メスのほうが成長が早い」という記述から、80センチ超は雌が多いと考えていますが、実際に数えた資料は見ていません。

漁業誘発進化の実験は、どれも小型の魚です。タイセイヨウトウゴロウとゼブラフィッシュ。スズキで調べたものはありません。

12世代で回復という予測は、直線での外挿です。論文自身が、収束に近づくと回復の速度は鈍るかもしれないと書いています。

Forestier らの結果はモデルの中の話です。9種の魚が相互作用する計算機の中の生態系で、実際の海で確かめたものではありません。

釣り人による持ち帰りが、資源にどれだけ効くかを計算していません。漁業の統計と、遊漁による持ち帰りの推定を突き合わせていません。

ダイオキシン類の値は1999年度の、東京の都市河川の1検体です。25年以上前で、その後の推移を追えていません。茨城の値も持っていません。

サイズ別のグラフから数値を読み取れませんでした。東京都の資料にはアナゴとスズキをサイズ別に測ったグラフがありますが、図中の値が本文に書き出されておらず、「大きいほど濃い」がこのスズキで成り立つかを確かめられていません。

東京都の食品衛生関係の報告書は、表計算ファイルで公開されていて、私は開けていません。この記事の摂取量の数字は、東京都環境科学研究所の資料と環境省のパンフレットから取っています。

水銀については調べていません。厚生労働省が妊婦向けに注意を促している魚介類の一覧を確認していません。

続けて読むなら

記事つながり
逃がした魚はどうなるのかリリースしたあと、その魚が生きるかどうかの話です。掛かった場所で生死が変わります
ボラは底をなめる河川に長く居着く魚の話。匂いの話もこちらにあります
シーバスは何を食べているのか大きさによって食べるものが変わります

使ったもの・参考文献

味について

  • スズキ (東京都中央卸売市場 旬の食材)— 白身だが脂のたまりやすい肉質を持ち、大きさによって味が変わり成長につれて脂が乗ること、旬が夏であること
  • スズキ (市場魚貝類図鑑)— 成魚の旬が5月から10月ごろで産地によって違うこと、秋に産卵前の深場へ移動する大型の「腹太」も美味であること、幼魚から成熟した大型魚まで味わいが大きく異なるが小さくてもおいしいこと、野締めは安く活け締めは高値が安定すること、産地によって質の差が出やすいこと。個人が運営するサイトで、査読された資料ではありません
  • 日本食品標準成分表 すずき/生— 大きさの区分がないことの確認に使いました

繁殖について

遺伝について

蓄積について

  • 東京湾のダイオキシン類汚染 (東京都環境科学研究所 飯村文成)— 全文を読みました。平成11年度の全国調査で濃度の高かった水生生物の一覧(神田川柳橋のスズキが27ピコグラムTEQ/グラムで3位、ダイオキシン類3・コプラナーPCB 24)。海水からプランクトンへ約150倍、プランクトンから魚類へ約400倍という濃縮。とくにコプラナーPCBが蓄積しやすいこと。都内湾の魚が他海域より高くコプラナーPCBの割合が大きいこと。コプラナーPCBの起源が、実濃度でほぼ全量・毒性等量でも80%以上がPCB製品由来と推定されること。底質のコアサンプルで過去に製造・使用されたものが現在も堆積し続けていること。最高濃度のアナゴとスズキを加えた場合の一日摂取量が1.94から2.00ピコグラムTEQ/キロ/日となり、寄与が0.06にとどまること。アナゴとスズキをサイズ別に測ったグラフが載っていますが、図中の数値は読み取れませんでした
  • ダイオキシン類 関係省庁共通パンフレット 2009 (環境省ほか)— 全文を読みました。耐容一日摂取量が4ピコグラムTEQ/kg/日で、動物実験の結果を人に当てはめる際に不確実性を見込んで10分の1にした値であること。この値が生涯にわたって摂取し続けた場合の健康影響を指標としたものであり、ある1日の食事で超えることがあっても長期間平均して下回っていれば問題ないこと。平成18年度の推定で日本人の摂取量が体重1キロあたり1日約1.06ピコグラムTEQ、うち魚介類が0.94であること。体内で半減するのに約7年かかること。平成19年の排出総量が平成9年比で約96%削減され、食品からの摂取量が20年前の3分の1程度になったこと
  • 耐容一日摂取量から1日に食べられる量を出す計算(240 ÷ 27 = 8.9グラム)は、私が上の2つの資料の値を組み合わせたものです。体重60キロとして計算しています